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カテゴリー「幼児教育」の検索結果は以下のとおりです。

なぜ日本の若者は自立できないのか岡田 尊司 幼児英語教育は必要ないと思うようになる。

なかなか興味深い本である。

日本の教育システムを完全に否定、時代遅れと断言しているのだが、

著者のように東大と京大の2つの学歴を持つ人が書いたと知って驚いた。

つまり、通常は落ちこぼれが言うような発言を、その受験システムを突破した人がその試験システムを否定しているのだから、意外に思ったのである。

だが、著者が精神科医と知って、なるほど と納得した。

机上の理論ではなくて、著者が精神科医として患者と対峙してきた症だから、なかなか説得力があるし、その原因の一旦が日本の画一的な教育にあると現場の医師として何度も思ったのだろう。

この本から 著者は日本の教育がどう変わるべきかと模索していることがよくわかる。

著者は、北欧の教育のように、中学高校での入試テストを廃止するや、だれでもが普通科をめざすのではなく、本人の特性をみて、技能学校へすすむ道をつくるっていうのが理想と主張されており、私もまったくそのとおりだと賛同する一方で、ここまで 染み付いた日本の受験システムを、廃止できるなんて、実現できるのか?とも思った。

でも、私も本当に変わって欲しいと思っている。

著者のいうとおり、英国理数社の五科目ばかり 勉強しても 社会に出てもまったく役に立たないし、不得意なものは、早くに違う道を探したほうが、よっぽど本人のためだし、国益にもなる。

後半は、諸外国の教育システムと考えを網羅していて、こちらも参考になる。学校といっても、ぜんぜんしていることが違うのだ。そういう多様性を知ることだけでも重要だと思う。

特に私が興味をそそられたのは、フィンランドの外国語教育。

3ヶ国語を話せる人がほとんど。しかも母国語は日本語とルーツが同じなので、英語の文法とはまったくことなる言語らしい。

日本が見習うべき語学教育はフィンランドじゃないのか?

で、3ヶ国語話せるからといって、英語を習うのは小学校3年かららしい。

イギリスのテレビが国内で文字つきで流れているので、英語シャワーを浴びているとはいえ、全員が英語を話せるのに小学校3年生からとはすごくないか?

 みんなあせって0歳から始める必要なくても、フィンランドは小学校3年から初めて ほぼ全員英語が話せるようになるのである。

そう考えると、0~3歳から 母語以外の言葉を教える必要性は、デメリットを考えるとまったく必要性はないように思える。

私も 子供に英語教育は結局しないと思う。しても小学校4年から(学校と同時か少し早いくらい)で十分である。

 

辞書引き学習で子どもが見る見る変わる 深谷 圭助

辞書を引いて国語力を上げようという方法。たしかに、小学校3年になってから、辞書の引き方を画一的に教える方法では、辞書を活用できるようになるとは思えない。

だから、もっと早くから、「知っている文字に付箋を貼る」方法で、子供自ら辞書に興味を持たせるようにできる というのは、良い方法だと思いました。

自ら知りたい、楽しいと思う勉強方法自体は、どんぐり理論的にも沿っていると思うので、小学校1年になって辞書を与える時には、著者が提案する 辞書に興味を持たせる方法を試してみようと思いました。

ただ、、、すこし気になる点。

ここでも著者は、早ければ早いほうが良い・・・的な論理が先行している。

5歳~7才が適齢だが、3歳からでも良いと書かれている。

これは正直言って全く賛同できなかった。3歳ならおもちゃで遊ばせたほうがよっぽど良いでしょう。

文字を3歳から読めるようになってもなんの良い事もないと思いますし、デメリットのほうがあると思っています(系統的な知育を5歳以下にすると、後で理解が薄くなる byミスエデュケーション)

私が思うには、小学校1年生のスタートのタイミングが一番良いんじゃないでしょうか?

それと、量をどんどんしていくのを推奨するのも、我が家の方針にはちょっと合わないな・・・と思いました。

確かに、著者がいうとおり、導入当初は、辞書の仕組みを体感するために、一定期間 辞書にハマる 経験があるのは良いと思いますが、

著書に記載ある第三段階の付箋には興味がなくなり、関連語に興味を持ち始める・・・の段階になれば、我が家的には十分かなと思います。

逆にそれ以上、写真にあるように何万語も調べまくって量を追い求めるのは、違和感を覚えてしまう。。

じっくりゆっくりのどんぐり理論には合わない勉強法になってしまう気がしました。

結論
我が家では、辞書に興味を持たせる方法は参考にさせて頂いて、辞書の仕組みを体感することは取り入れたいと思いました。
ただ、量は追い求めず、暇つぶしに5分10分読む程度で十分。たまに読むくらいでも十分だと思います。

低学年の時は、聞かれたら口で教えるでしょう。まー色々な辞典があるんだな・・くらいで良いと思います。

なんでもかんでも辞書で引けとは、ならないように気をつけたいと思います

 追記・・・

糸山先生のブログを探したら、辞書引き学習についてこのようなコメントがありました・・・

-------------引用ここから-------------------

●辞書引きも同じです。辞書は引き方さえ一度分かればオワリにします。無駄な時間を使いすぎます。そんな余裕はありません。思考モデル(思考回路)作成をすべき時期に知識の蓄積(最低の思考回路であるコピー回路の強化)と付箋を付けるという単純作業だけをして勉強をした気分になっているだけです。最も進むべきではない小学校の未来です。

--------------ここまで------------------

反対されているようでした。やっぱりね。

確かに付箋をつける・・てのはコピー学習にあたるように思います。

やっぱり知識偏重の教育は、先生のおっしゃるとおり、させないほうが良いのかもしれませんね。

やっても、辞書を与える時に、「知っている言葉を探す」と面白いよ・・・くらいでしょうか。勉強方法では取り入れません

 

早期教育の弊害の論理を知るに最適<ミスエデュケーション―子どもをむしばむ早期教育 1

子育てに関わる全員がまず読むべきと私は思う良書。

特に早期教育に興味を持った人は、早期教育の理論を相対化する為にも是非この本を読んでから、早期教育を始めるかを決断して欲しい。

私も、早期教育に興味を持った時、早期教育の弊害も調べてみようとしたが、色々な専門家が「早期教育には弊害がある」とは言っているが、論理がないので納得が出来なかった。
むしろ、早期教育の業者がよく言う「3才までで、脳のすべてが決まる」や「能力開発」「IQを上げる」という論理のほうが正しいように思えた。「教育は早ければ早いほうが良い」という大人の論理を幼児教育に、当てはめていたのにも自分で気付いてなかった。

この本のすごいところは、「早期教育の弊害」を論理的に、データ的に説明してくれている所だ。30年くらいのデータを取って検証しているのである。
そして、全否定ではなく、本当の早期教育とはどのようなものか・・まで言及している。

私自身、弊害いっても大した事にはならないだろう・・と軽く考えていた親である。しかし、現在は、早期教育には、取り返しの付かない弊害があると思っている。詳しくは本を読んで頂くしかないが、他の人の参考になるように要約を感想に記載しておく。

それと、この本には、ドーマンのフラッシュについても記載がある。幼児教育は30年も前から存在していたということがわかるが、なぜ早期教育の業者は30年も前から存在しているのに、現在の偉大な成功モデルを示さないのか?3才までが勝負を、親を急がせるのか?
そういった事にも、疑問が湧いて来る事だろう。

さて、かなり長い前置きになった。

まず1991年発売(本国では1899円)の本だが、25年たった現在(2015年)でも全く内容が色褪せていないのに驚く。

作者は この本を出す時点で25年余り 幼児教育に携わり、色々なサンプル(親子の教育)を観てきた経験を本を書いている。

その経験上で色々な親のタイプを列挙しているのだが、

「子供に自分を投影するタイプ」「オリンピックを目指す親」「子供に高価な服を着せて、ステータスを得る親」「子供の成功を自分の手柄にする親」などなど。

まさに、現代と親と全く変わらないではないか。

結局は、親が子供に対して、色々な事を願う内容は、25年前と現在と何も変わらないということか。

それなら、その親子をロールモデルとして、その何年後かにどういう風に育つか・・・ということも、25年前と現代でも 大差ないということになり、貴重な子育てのロールモデルとなることは間違いないと思われる。

もう1つ、この本が優れていると思う点は、幼児教育の歴史的な経緯も書かれているのだが、その教育が取り入れられた時代背景も並行して記載されている事である。

それにより、発売から25年も経った後の現代に読んでも、歴史を振り返る事が出来、当時の時代背景を知らなくても、どのような経緯で幼児教育が考えられてきたのかも、時代背景とともに知る事ができる。

その中で驚いたのは、当時は 3才から4才までのナーサリー(幼稚園)だって、早期教育の一部と考えられている事だ。

そして、5才以下の子供に系統的な教育をした場合、良い事だけではなく、弊害が起こりうると著者は経験から考えているのだが、そのメカニズムについての説明解釈が、今までの疑問をすべて払拭できたくらい、論理的な説明がなされていた。

この点について、要約してみる。

まず、幼児期と6才以上の子供では、脳の働きが全然違う。

系統的な学習を理解できる脳は5才~6才以上。
まだ脳が系統的な学習を受け入れない段階で、系統的な学習をさせてしまうと、脳が消化不良を起こしてしまう。それどころか、系統的な学習を受け入れる段階に進化することを妨げてしまい、脳の発達を遅らせてしまう。

データ的な証明としては、3~4才の脳が準備できていない段階で、系統的な学習を始めた子供達のグループと、5才の系統的な学習を受け入れる年齢に始めた子供達が、8才になった時点での理解力を比較すると、3、4才から初めたグループのほうが、5才から始めたグループより理解力はあきらかに劣っていた。

もう1つのデータとして著者が挙げているのは、現在でも教育の先進国のデンマークは、小学校2年(7才)からしか、文字の読み書きは教えない。
一方、フランスは デンマークより2年早い、5才から文字の読み書きを教えている。
しかし、識字率100%は2年遅れで読み書きを教えるデンマークのほうで、フランスは3%ほど識字できない率が存在する。
(本でも説明があったが、日本語ではこのような事は起こりにくいそう。一文字に対して一語しか発音がないので、語彙数の多さはともかくとして、文字と発話は、一対一でリンクしている。一方、フランス、デンマーク語などは、アルファベットの並び方や子音がつくかどうかで読み方が変わる言葉で、文字が書けない人が一定数存在するそうです)

このように、早期教育の弊害とは、脳の発達段階を無視するため、そのときに発達するべき部分を、発達しなくしてしまう事たと著者は言う。

そして、その弊害は12才くらいになってからしか、出てこないということだ。

 

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