デンマーク式教育との出会い 「第3の教育」炭谷俊樹著

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2014-07-30 11:48:22

 私が子供の「教育」について考え始めたのは、妻が妊娠10ヶ月頃、娘がまだ生まれる前のことでした。

まだ現実的ではありませんでしたが、初めて授かる子供に、どういった教育が適しているのか。

まだ子供が生まれる前なので、早いなーとは思いながらもとにかく情報を求めようと思い、本を読むところからはじめました。

今から思うと、何かの方針といいますか 子育ての全体像が欲しかったんだと思います。

そんなときに 読んで感銘を受けた本が「第3の教育」炭谷俊樹著でした。

炭谷氏は、マッキンゼー出身で、デンマークへ赴任した際に、娘さんを現地の学校に預けて、デンマークの教育と日本の教育の違いに驚かれます。

そして、二年後に日本に帰ってきた時に、改めて日本の教育に疑問を持たれ、その後、神戸に「ラーンネットグローバルスクール」というフリースクールを立ち上げられます。

ラーンネットグローバルスクールは、六甲の山の自然の中で、同学年横並びではなく、縦割りのクラス編成で、

授業内容も、先生が一方的に教えるのではなく、

子供が自主的にテーマを決めて 自ら学ぶという第3の教育を実践されています。

この本は、そのときから大学受験重視型の日本の教育に、かなり疑問を持っていた私に、新しい教育の方向性を与えてくれたように思います。

しかしながら、同時に 問題点もいくつか思い当たりました。

まず、この「第3の教育」を受けさせるには、神戸の六甲の山奥にある場所にまで 通学させなければ実現できないということ。

私は関西在住ですが、通学バスが出ている岡本駅までさえ、一時間半はかかる場所に住んでいます。
いくら良い学校、良い環境があるとはいえ、小学生低学年にこの移動時間は負担が大きすぎるでしょう。

それでも、あきらめきれない私は、高学年からでは どうかな?とも考えましたが、経済的な負担もあるし、現実的な案とは自分でも思えませんでした。

 

さて、目指すべき方向性は見えたけど、そのフリースクールに入らない限りは実現できそうにない。
どうしたものか・・・と具体性を帯びないまま、この方針自体を完全に忘れ去る日がくるのでした・・・・。

今から考えると、表面的な部分でしか この本も理解していなかったんだと自分で分かります。

だから、その後、方針を決めたにも関わらず、ぶれにぶれまくって、早期教育にまで手を伸ばしはじめようとするのですが・・・・

 

 

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